北海道静内農業高等学校のホームページをご覧頂きありがとうございます。

　本校は、昭和５３年（１９７８年）に日高連峰を背景とした優駿の育つ牧場群の一角に創立した全日制農業高校です。創立以来、農業・自然科学を柱とした実践教育を脈々と受け継ぎ、時代の要請に応えながら学科改編を重ね現在は、食品科学科と生産科学科の２学科を設置しており、地元地域の皆様をはじめ産業界から多くのご支援をいただきながら、幅広い教養や深い専門性とともに自己の可能性を最大限に伸ばす教育活動を展開しています。

　昨年までの３年間は、文部科学省からマイスター・ハイスクール事業の指定を受け、持続可能な日高農業の作り手となる地域発次世代イノベーター人材の育成を目標に産業界や自治体と連携を図りながら商品開発や軽種馬生産、カーボンニュートラル等の学習活動の推進に取り組んできましたが、本校では、従来から探究的な学びや農業クラブ活動の積み重ねの上に、地域が抱える新たな課題を研究課題として地域に根差した学習活動が行われており、なかでも全国唯一の軽種馬生産に携わる馬事教育や資源循環型農業の実践、地域産業界や各メーカーと連携した商品開発等の数多くの取組は、地域はもとより各方面から高い評価をいただいています。生徒たちは、これらの活動に積極的に取り組むことで夢や志を抱き、自らの未来を切り開ける力を身につけ、多方面で活躍するようになり、地域の将来を牽引する人材として着実に成長をしており、地域と密接に関わっている本校の存在意義は益々大きくなっています。

　今後も生徒と教職員が共に地域の現状を直視し、地域の課題を学校の課題として捉える視点を持ちながら農業高校だからこそできる生徒が主役の取り組みを教育実践の中に揚げ、その遂行に努めてまいります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北海道静内農業高等学校　校長　赤穂悦生